【ノボリのアガキ】シリーズ開始!Part1

みなさんこんばんは。登です。
ファシオネ時代のブログ投稿内容や話題を振り返っておりました。なんだか「不満」から抱く評論的な記事が多くなってしまったなと反省。そんなこと発信しても意味がないですよね。僕は評論者ではないので。。w
よって、ZIROブログになってから何を書こうかな。。何を発信しようかな。。と考えた挙句「そうだ。21年間足掻いてきたことを発信すれば、ウケるのでは?」と考えついたのです。
21年前から今までのお仕事の実績を通じて、自分に対しての振り返りも含めお届けしていこうと思います。

名付けて【ノボリのアガキ】シリーズ!
よろしくお願いいたします!w
あ、実績ベースでのことですが年月はランダムです。いちいち年月事に揃えていくのは手間がかかるので、思いついた順ということで。。。汗

2006年夏☀️  バイクで移動中、ガラケに着信があったら通話できないじゃん問題

当時はガラケ主流な時。僕も最新の「i-mode」で3Gでしたね。手に取った持ち感がよく、無理なく片手で操作できました。今のスマホはデカくて片手オンリーでは操作しにくいことがあります。スワイプなどは片手持ちでは無理!w
反面、bluetoothで様々なGadget(ガジェット)に繋げて便利に使うことができますね。
さて、ガラケ時代に話を戻しまして、ガラケ時代はあくまでも「電話を通した通話」が当たり前で、せいぜいイヤホンくらいしかガジェットがありませんでした。
そんな中、「バイク運転時に通話ができるフルフェイスヘルメットを作れないか?」と人を返して連絡がありました。当時LED関連の商品を数多くデザイン開発しており、その関係企業である(株)MICさんからのお話でした。
そこで率直な疑問があり「無線ですか?」と質問をしたら「できれば。。。」ということでした。
「このプロダクトを実現するためにはヘルメットメーカーの協力なしでは無理ですね。。」と半分お断りする返答をしましたが、なんとMICさん、某大手ヘルメットメーカーにアポをとりつけてきたんですね。東京の営業魂はすごいな。。と当時感じました。

パワーがない電波との格闘

当時のBT規格は確か「2.0」だったかな。。構想としてヘルメットの中に周りの音を阻害しない骨伝導小型スピーカーを両耳付近に配置しBTモジュール化を構想しましたが、実験で全然BTが繋がらなくコストの考慮もあるので意地でもやってやる的に試行錯誤。。結局、ヘルメットの後部に送受信モジュールを持っていき、無事開通。コストもさほどUPしなかったので「やってやったぜ!」という達成感を抱き、量産になった時の売上を想像しニタニタしておりました。w
この構想設計で一番大変だったのは、Aliasでモデリングしたヘルメットでした。w

Aliasでモデリング。配線関係までモデリングする体力が無かった。w
後部にBTモジュールとバッテリーを持っていくことで回路的な問題をクリア

ヘルメット安全規格との戦い

さて、この構想設計をKeynoteでまとめ、いざ大宮のメーカーさんまで出向くことに。
出向いた当日、関東は41℃の酷暑日(当時、この表現はなかった)で最寄駅からメーカーさんへ徒歩10分弱。。。メーカーさんの正門に着いた時にはプールから出てきたダサいビジネスマン的な姿になり、警備員の方に「上着くらい脱いだら?」と笑われてしまいました。当時は札幌に事務所を構えていた(と言っても家の2階が事務所)ので、東京はクールビス的な格好で商談しても良いのか。。。と田舎者丸出しでした。w
少し涼んだ後、会議室に通されてプレゼンスタート!
結果、5分で撃沈しました。涙
なぜかというと、僕たちの提案は回路配線やバッテリーが全てライナー(衝撃吸収ライナー)とシェル(ヘルメット筐体)の間に設置する案でしたが、それが安全基準を満たさないことがわかりました。
ライナーの形状は全て安全基準で決められており形状変更はできず、内部に配線をするのであればシェル自体の内側の造形変更しか手段がなかったのです。ベンチレーション(空気の通る穴や風洞)は意識していて、それを阻害する位置に配線関係はできないと考えながらやっていたのですがね。甘かったです。
マイクやスピーカー、バッテリーなど全てを無線で繋ぐことは当時不可能(今はバッテリーだけ配線すればOK)という認識でしたが、MICさんが台湾の通信メーカーを引っ張ってきて、当時でもマイクとスピーカーは内部BTで回路を作れるということになりましたが、コストがバカ高い。。。
よって苦肉の策としてライナー、シェルを虐めずに配線を引き回す方法としてダブルシェル構造を提案しました。
それならいけるかな?とメーカーさんのご許可もいただき試作計画をすることになりました。

ダブルシェル構造概略。スキンを1枚サンドウィッチすることで規格をクリア
回路はいたって簡単。実装は難しいが。。。

システムとして考える

試作のご許可をいただき、颯爽と札幌に戻り家の2階で中古で買ったボロボロのヘルメットを抱き、試作の準備に取り掛かろうとした際、「待てよ。BTモジュールをどう操作するんだ?」と当たり前な疑問が湧いてきてMICさんに問い合わせ。答えは「それはメーカー側でやるでしょう。こちらは信号出力だけを指示してあげれば良いと思う」との返答でしたが、それでは装置として成り立たないのでは?と思い、BTモジュールの操作をバイクのハンドルを握りながら指で操作できるものを考えました。ライダーは必ずグローブを装着していることを想定し、親指などでピック、プルできるものを考えて、新たに提案をしました。結果「単体でBTモジュールを提供頂いても困ります、ご提案通りシステムとして提案してください」ということになりましたが国内のファブレス生産は高価。海外のファブレス生産には数量が足りないなど装置開発以外の問題が多発し、結果こちらからご辞退を申し上げました。
しかし、回路の試作と設計対価を認めていただき請負として対価を僅かながら得ることができました。

BTシステムの構想
メーカーの方々の前でスケッチ。言葉で伝わらないニュアンスをその場で表現。

単体パーツではなくシステムとして提供できる重要性

当時一緒にプロジェクトを推進してきた(株)MICさんですが、今は残念ながら廃業されております。社長さんは元:デュポンの方で、アグレッシブに諦めない姿勢でいつも仕事に望んでおられました。この後、僕が推進していたLED照明のプロジェクトに引き続き参加いただきました。
このプロジェクトは弊社のような小さな会社でも協業しあい、お互いリスクを背負いながら「知恵」を最大限に使いながら行なっていけば、必ず糸口が見つかり、それを辿ることで見えるものが大きくなるという証明ができたのではないか?と感じます。「知恵」は、さほどお金がかかりません。
このプロジェクトで「知恵」が活かされた部分は「BTヘルメットというシステムを構築した」ことにあり、システムユニットが装置のメリットを顧客へ体感的に伝えられたことが良かったと思います。

ではまた。ノボリのアガキ part1でした。
不定期にはなりますが、Part2もお楽しみに。

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